医療事務|入院中の患者さんが受診した時の受付対応・レセプトや普段から気を付けるべきこと。

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クリニックで働いていると、他院に入院中の患者さんが外出などを行い、普段からかかりつけにしている医療機関に来院することが稀にあります。

この場合の受付やレセプトなどはどのように行ったらよいでしょうか?

今回は紹介される側のクリニックでの受付対応の方法などをお教えいたします。

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基本的には不可

入院中の他院受診
  • 基本的には入院中は他院受診不可
  • 例外は除く

基本的には、入院中の患者さんは他院へ受診することは出来ません。

入院中の医療機関で対応が可能な場合は、入院中の医療機関で対応していただきます。

1か月間○○病院に入院中の患者さんが、同月に△△クリニックの外来を受診し、○○病院・△△クリニック共にレセプト請求を行います。

保険者からしたら、「入院中なのに他院で外来?」と矛盾し、おかしな状態になってしまいます。

なので、「入院先に黙って…受診することは出来ない」という文言を付け加えた方が正解とも言えます。

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例外として可

入院中の他院受診の例外
  • 入院中の医療機関で診療できない専門的な診療が必要な場合は可

先ほどもお伝えした通り、基本的には入院中の患者さんは他院医療機関への受診は出来ません。

ただし、例外として「入院中の医療機関で診療できない専門的な診療が必要な場合は、他医療機関に受診すること」が認められています。

1か月間○○病院に骨折で入院中の患者さん。

普段から△△眼科クリニックで毎月点眼処方してもらっている。

毎日点眼しないといけない目薬がもう無くなる。

しかし、○○病院には眼科がなく、使用している点眼の取り扱いもない。

このような場合は、△△眼科クリニックを受診することが認められています。

では、この場合の受付対応を覚えておきましょう。

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入院中の患者さんの受付対応

入院中の患者さんの受付対応
  1. 入院中の医療機関へ申し出てもらう
  2. 入院情報の記載のあるお手紙を持参してもらう

入院中の医療機関へ申し出てもらう

入院中の患者さんが他院を受診する際は、まず、入院中の医療機関に申し出てもらいます。

入院中の医療機関で診療できない専門的な診療が必要な場合かどうか、事前に入院中の医療機関に相談してもらいましょう。

もし、「今入院してて外出してきた」と窓口で言われた場合は、入院中の医療機関に確認しましょう。

入院情報の記載のある文書を持参してもらう

入院中の医療機関で他院受診を承諾された場合は、入院情報の記載のある文書を持参します。

入院中の患者さんの他院受診について」(医療機関によって様式は変わる)の文書を受付で預かります。

これは、診療情報提供書ではありません。

入院中の医療機関の医事課から発行される文書です。

もし、文書を持ってきていない場合は、患者さんに了承を得てから、入院中の医療機関に問い合わせましょう。

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入院情報|文書の内容確認

文書の内容確認
  • 入院先の医療機関名
  • 入院先の入院料
  • 入院先の入院料診療科
  • 受診理由
  • レセプト請求の方法※

この内容は、レセプト請求時にも重要になってきます。


      

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入院中の患者さんの会計対応

入院中の患者さんの会計対応パターン
  • 通常通りレセプト請求
  • 診療終了後、入院先へ連絡してから決まる
  • 全額入院先へ請求

入院先の文書に会計をどのように対応するべきか記載があります。

それぞれのパターンについて簡単に解説していきます。

通常通りレセプト請求

  • 通常通りレセプト請求
  • 患者さん:自己負担分のお支払

入院先の文書に「通常通りレセプト請求できます」と記載があります。

この場合は、通常通りにレセプト請求を行います。

ただし、レセプトにコメントが必要になります。

コメントの内容は、次項の「レセプト備考欄の記載」をご覧ください。

診療終了後、入院先へ連絡してから決まる

  • 入院先と合議の上、決定する
  • レセプト請求☞患者さん:自己負担分の支払い
  • 全額入院先へ請求☞患者さん:支払いなし

「診察終了後に入院先へ連絡ください」ということが文書に記載されている場合があります。

入院中の医療機関は、他院に受診された場合は、その日の入院料の減算を行わなくてはなりません。

なので、入院料の減算と他院での医療費とを比べてどちらか安いほうを選択したいということです。

△△クリニックの医療費を10割支払ってでも、入院料を減算しないほうがよいと選択した場合は、レセプト請求せずに全額(10割)入院先へ請求します。

全額入院先へ請求

  • 全額入院先へ請求☞患者さん:支払いなし

入院先の文書に「当院へ全額請求してください」と記載があった場合は、通常のレセプト請求は行わず、全額(10割)入院先へ請求します。

この際の患者さん窓口負担はもちろんありません。

WORDを使い、請求書・入金先の口座情報の書類を作成し、入院先の医療機関へ送付しましょう。

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レセプト備考欄の記載

レセプトの備考欄の記載
  1. 入院医療機関名
  2. 算定されている入院料
  3. 受診理由
  4. 入院診療科
  5. 受診日数

入院中の患者さんが受診された場合のレセプトには、コメント入力が必要です。

  1. 入院医療機関名(○○病院)
  2. 算定されている入院料(〇対〇入院基本料など)
  3. 受診理由(○○のため)
  4. 入院診療科(○○科)
  5. 受診日数(〇日)

1~4の情報はお預かりした文書を確認しながら入力しましょう。

5は、入院中に受診した日数を入力します。

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普段から気を付ける事

普段から気を付ける事
  • 家族が薬取りに来ても処方しない(無診療行為)
  • 患者さんとコミュニケーションを取る

「無診療行為」とは、医師が診察しないで処方箋をお渡しすることです。

「処方箋だけください」「今日は薬だけください」と言われる患者さんやご家族の方はいます。

ただし、無診療行為は法律で禁止されています。これは違法です。

家族が薬取りに来ても処方できないことを伝えましょう。

そうすることで、「実は今入院してて…」という話が聞けるかもしれませんけるかもしれません。

さらに「入院中の場合は、他院に受診することも、入院中の医療機関に相談する必要がある」と伝えることが出来ます。

また、入院中に外出し受診された患者さんも来院するかもしれません。

これも普段からしっかり患者さんとのコミュニケーションを取ることで、気付きがあるかもしれません。

「最近いかがですか?」「お変わりありませんか?」など積極的にコミュニケーションを取っていきましょう。

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まとめ

国民皆保険の日本において、どの医療機関に受診するかは自由です。

しかしながら、入院中の場合は別と言うことですね。

受付にて、「入院中なんですけど…」「今外出してから来院したよ」などが聞こえたらアンテナをピーンと立てて情報をキャッチしましょう。

入院中は他院には簡単に勝手に受診できないんだということを覚えておきましょう。

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