医療事務|保険者番号8桁のヒミツとは?保険証を見て分かること

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日本では国民皆保険という制度があり、医療機関に受診する患者さんは保険証を病院に提示します。

医療事務の受付業務では、この健康保険証の確認を行わなければいけません。

保険者番号8桁の正体とは?保険証を見て分かることはご存じですか?

受付業務で必須になってくる保険証確認をスムーズに行えるように、今回は保険者番号8桁の秘密についてきちんと知識を持ちましょう。

それでは、医療事務で必ず扱うことになる健康保険証の内部をみていきましょう。

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医療事務なら必ず行う保険証確認

医療事務の受付業務で避けて通れないのが健康保険証の入力や確認です。

健康保険証は必ず月に一度は患者さんからお預かりし、入力や確認を行わないといけません。

その際に、健康保険証の正体についてきちんと知識を持つことで、スムーズな受付業務を行うことが出来ます。

自分の健康保険証と照らし合わしながら、確認してみましょう。

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主な健康保険証の3種類

保険証の種類は、大きな区分で分類すると、社会保険・国民健康保険・後期高齢者医療保険の3種類になります。

主な保険証の種類
  • 社会保険・・・主に会社勤めの方が加入
  • 国民健康保険・・・主に個人事業主や無職の方が加入
  • 後期高齢者医療・・・75歳以上の方が加入

上記のように主な保険証の種類は3種類に分類されます。

日本国民は必ず何らかの公的な保険に入っており、これを『国民皆保険(こくみんかいほけん)』と言います。

患者さんは医療機関に受診したときに、健康保険証の提示をすることで、全額(10割)の支払いではなく、自己負担額のみで受診ができます。

初診の方が保険証を忘れた場合や保険手続き中により保険証が手元にない場合などには、基本的には全額自己負担(10割支払い)を行っていただきます。

保険証を確認することで、患者さんは自己負担分のみの窓口支払いで済みます。

レセプトとは何?という方は、下記をクリック。レセプトについて初心者でも分かるように解説しています。

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健康保険証ってどの部分を確認するの?

では、患者さんから提示された健康保険証ですが、どの部分を見て確認したらいいでしょうか?

1枚の健康保険証に記載されている情報はどれもこれも欠かせない情報です。

健康保険証の確認
  • 患者氏名
  • 性別
  • 生年月日
  • 本人または家族
  • 記号・番号・枝番
  • 保険者番号
  • 資格取得年月日
  • 有効期限

健康保険証には上記のようにたくさんの患者さんの情報が記載されています。

受付時には、この情報を目視しながら、間違えないようにレセプトコンピューター(レセコン)に入力していきます。

今回はこの中にある『保険者番号』に焦点をあてて解説していきます。

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保険者番号とは?

健康保険証には『保険者番号』と言った8桁の番号が記載されています。

保険者番号
  • 社会保険・後期高齢者医療保険・・・8桁
  • 国民健康保険・・・6桁

この8桁の番号には、全て意味があります。

この意味を理解しておくことで、レセコン入力のスピードアップやレセプト作業の効率化に繋がります。

法別番号

最初の1.2桁は、法別番号を示しています。

主な健康保険の法別番号は下記の通りになります。

社会保険の01協会けんぽや06組合保険、後期高齢者の39などは医療現場において、数多く登場します。

保険証確認時に、どこの保険種類なのかを見ながら、法別番号の確認をしてみましょう。

この他にも、公費負担医療の法別番号などもあります。

法別番号を知っておくと、レセプト作業時にも役立ちます。

都道府県番号

次の3.4桁は、都道府県番号を示しています。

47都道府県にそれぞれ番号が付けられており、東京なら13、福岡なら40と決まっています。

下記に、それぞれの都道府県番号をご案内します。

医療機関のある都道府県番号は、保険証登録時によく登場する番号になりますので、自然と覚えていきましょう。

保険者番号

5.6.7桁は、保険者別番号を示しています。

保険者ごとに3桁の番号が振り分けられており、その番号が5~6桁目に記載されています。

国民健康保険や後期高齢者医療保険であれば、市町村の番号が保険者別番号になります。

検証番号

最後の8桁は、検証番号です。

検証番号は、保険者番号の誤りがないかをチェックするために付けられた番号です。

決められた計算方法により、検証番号が付けられていますが、この部分はあまり気にすることはありません。

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保険証を見て分かること

では、保険証を見ると、どんなことが分かるのでしょうか?

保険者番号から推測できるのは、中小企業にお勤めなのか、組合保険のある大企業勤めなのか、公務員なのかなどが推測できます。

また、保険証加入が『本人』の場合は、事業所名称が記載されている保険証もありますので、どこの会社に勤めているのかが分かります。

さらに資格取得年月日から、いつからその会社に勤め出したのかが確認できます。

ただし、取得年月日は稀に社員一斉に変わることがあります。

事業所名称の変更などがあった場合は、会社に勤めた時期ではなく、事業所名称の変更日になる場合もありますので、一概には『資格取得年月日=会社に勤め出した日』とは言えません。

ある程度どのような職業をしているのか、いつ頃から会社に勤めているのか、などの情報を読み取ることは出来ます。

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医療事務として気にすること【まとめ】

『国民皆保険制度』がある日本ですので、誰もが必ずどこかの健康保険に加入しています。

家族の扶養になっていたり、会社の保険に入っていたり、自営業を行っていて国保に入っていたり…

様々な形で国民は健康保険に加入しています。

今回は保険者番号の意味を説明し、みなさんも少し理解していただけたと思います。

まずは、医療事務は受付時に患者さんから保険証をお預かりします。

次に、初診の場合は保険証入力を行います。

再診の場合は、保険証登録の確認を行います。再診時、保険証が変更になっていた場合、新しい保険証登録を行います。

この際に、保険証にはどのような形があるのか、どのような色があるのか、何歳であればどのような保険証を持参するのか…などを考えながら入力や確認を行ってみましょう。

上記で説明した主な保険証の法別番号は一部分になります。

その他、『子ども医療証』『ひとり親医療証』『障害医療証』『原爆医療証』『難病医療証』など主保険と一緒に併用することができる医療証を持参する患者さんもいます。

医療事務として働く以上は、保険証の事はある程度理解したうえで登録することをお勧めします。

しっかり知識として自分の中に入れておきましょう!!

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